カンボジア2020シェムリアップノート#1 多拠点ビジネス編

2020年2月9日

作成:福田 淳(ARK)

カンボジア王国 Kingdom of Cambodia
面積 18万1,035平方キロメートル(日本の約2分の1弱)
人口 1,607万人(2018年、出所:カンボジア計画省統計局)
首都 プノンペン(人口:201万8,000人(2018年、出所:同上))
公用語 クメール語

 

カンボジアは唯一東南アジアの中でも外国籍資本100%のサービス業など外国資本でのビジネスが許されている国である。
首都プノンペンは、昔から縫製業をはじめとして製造業向け経済特区が存在するが、プノンペンでの大型ショッピングモールの展開や、昨今タイプラスワンなどの影響もあり様々な工業製品の製造拠点が増えいる。
その影響もあり物流などのサービスも近年は充実してきている。

カンボジアでは、自国通貨のリエルよりも米ドルが流通しておりATMの機械でのドルが使えるという国情で外資系も多く参入しており、最近ではマイクロファイナンスも取扱う金融機関が増えている。

 

金融機関はカンボジアでは地場系、外資系と約10の商業銀行が存在する。

1)ABA銀行

2)アクレダ銀行

3)カンボジア・パブリック銀行

4)カナディア銀行

5)カンボジア貿易銀行

6)Jトラスト銀行

7)メイバンク・カンボジア

8)プノンペン商業銀行

9)サタパナ銀行

10)ワァタナック銀行

(注:その他、タイのバンコク銀行、SCB銀行などもカンボジアに進出しているがメインプレーヤーではない)

最近ATMやサービス窓口を増やしているのはABA銀行であり、この銀行はカンボジアに1996年に設立し、2018年には純利益では上位に入ったABA銀行。主株主はカナダ国立銀行。

ドル建ての普通金利は年0.15%、定期1年で3.5%(2020年2月現在)

既にカンボジアでは一部キャッシュレス化が進んでおり、金融機関のリープフロッグ化の現象が進んでおりこれから金融機関もITアプリと連動した便利化が進みそうな兆しがある。

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【リープフロッグ現象とは?】
リープフロッグ(Leapfrog)とは文字通りLeap(跳ぶ)Frog(カエル)のこと。例えば新興国が先進国から遅れて新しい技術に追いつく際に、通常の段階的な進化を踏むことなく、途中の段階をすべて飛び越して一気に最先端の技術に到達してしまうことを意味します。

これは多くの新興国でみられ、例えば固定電話網が整備されるよりも前に携帯電話が普及するとか、有線のLANが普及する前に無線LANが普及するなどの現象がしばしばみられます。
いわゆる斬新なアイディアを導入した「ゲームチェンジャー」のような現象でもある。

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■カンボジアはビジネスチャレンジの国?

今回は観光の街シェムリアップでの日本人でのチャレンジ・ビジネスを紹介する。
シェムリアップは有名なアンコールワットがありクメール文化の古都であるが、このシェムリアップに日本人の若きビジネス挑戦者が存在する。

カンボジア・シェムリアップ”RAYS SHOP”

ここの特徴はカフェでもビジネス情報とカンポットペッパーの販売である。

2018年7月より当時20歳の木下澪奈(きのした・れいな)さん(上記写真)がRAYS SHOPをオープンした。RAYS SHOPの内装デザイン及び商品開発は彼女によるものだ。

RAYS SHOPの特徴はビジネス情報が集まるカフェでもあり同時にお土産に欠かせないカンポットペッパーのアンテナショップを兼ねた販売店。

ここの胡椒(カンポットペッパー)は、カンポット州の自社農園で生産している胡椒で、現在の自社製品のオリジナルヒット商品は「塩漬胡椒」で日本から引合があり、他店にはないRAYS SHOPならでは人気商品である。

(上記は「塩漬胡椒」で”ぷっち”としたフレッシュな触感を体感できる)

シェムリアップに来たら一度は立ち寄りたいお店。

(地元の学校帰りの子どもたちもお客さん、完全に地元にも浸透している)

RAYS SHOP詳細は以下のHPからアクセス。

https://www.rays-shop.net/

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