メコン経済の国 ラオス・ノート(ビエンチャン、ルアンパバーン、ヴァンヴィエン)

2024年8月23日(金)

レポート作成:福田淳(ふくだじゅん)

 

  • メコン経済の国 ラオス国内の現状を滞在し感想をまとめてみた。

ラオス人民民主共和国(ラオス)は、東はベトナム、南はタイ、カンボジアなどが位置し、一言でいえばラオスはメコンなどの自然の力を主に水力発電でタイ及びベトナムなどに電力輸出を行っている豊富な資源を持つ国。

いわば東南アジア諸国のバッテリーと言っても過言ではない。

人口は744.3万人(2022年、ラオス統計局)でASEAN加盟10カ国の中唯一の内陸国で国土は日本の約63%に相当して、国土のほとんどが高原や山岳地帯である。

ラオス通貨はキープ(Kip)で街中ではタイバーツや米ドルが流通しているが自国のキープ決済が基本である。

日本企業の進出はラオス全体で日系企業の進出状況は日本外務省による海外進出日系企業拠点数調査では2022年10月1日現在で176社。

前回私がラオスを訪問したのが、2015年8月の段階で日系企業進出数は約120社であったので明らかに拠点設立数は増加している。

ラオス計画投資省投資奨励局の発表によると民間投資のランキング1位は中国、2位はタイまたはベトナムという状況。

 

(今回の視察ポイント)

今回の訪問はタイから鉄道で国境の街ノンカーイ県に入り、そこから陸路でラオスの首都ビエンチャンに入国、その後、ルアンパバーン、ヴァンヴィエンに滞在し調査を行った。

ラオスでは不正防止の管理上なのか?

ラオス通貨のキープのQRスマホ決済が進んでおり新幹線の乗車券を購入する際にも要求されることがあった。

 

  • ラオス中国鉄道(運営会社:Laos-China Railway Co., Ltd.

中国の雲南省昆明市からラオス首都ビエンチャンを結ぶ鉄道路線で路線総延長422.4 kmで乗客はラオス人、海外からの観光客で運行速度は時速160Km/hで全く違和感のない乗り心地で快適であった。

上記はビエンチャンの街から車で約40分の郊外に完成したビエンチャン(万象)駅。

駅構内はラオス人の主体的な運営がされており職員も英語での対応が可能。

 

新幹線はなかなか“カッコイイ”美しいフォルム。

特等席(ファーストクラス)、フルフラット席でまるで飛行機のファーストクラスのよう。

この光景はあまりメディアでは公開されていない。

 

さあ、ラオス中国鉄道を利用してルアンパバーンへ移動。

ルアンパバーンとは!!!

世界遺産に指定されたラオスの古都。人口は約8万6千人。サワンナケート、パクセーに次ぐラオス第4の町である。

観光名所も多く以下の写真はプーシーの丘からの筆者が撮影。

ルアンパバーンは自然豊かな街であることがすぐにわかる。

 

  • ルアンパバーンでの托鉢(タイ語:タンブン)

朝の5時半からの托鉢で地元のラオス人、観光客が一緒になって托鉢している光景が見られる。

ラオス、タイ、ベトナムに暮らす少数民族の「モン族」の生活を知ることができる。

ラオスのガイヤーンなどの屋台市場。

ヴァンヴィエンの絶景ポイント。

雲海のヴァンヴィエンの山々。

 

まとめ

ラオスの農業はメコン川流域の平地に住み、主に水稲栽培を行っているという。日本からは第一次産業の農業分野は南部パクセーなどに日系企業が進出している。

ラオスは国全体の規模からすると高原が多いということもあり酪農なども可能性のある産業ではないかと印象をもった。

その他、ヴァンヴィエンのような自然が豊かで観光資源が豊富な地域は体験型の観光産業ビジネスが拡大ができるアドバンテージがある。

兎に角、ラオスの国民は広大なメコンデルタに覆われて国も国民も心が豊である。

更に弊社では「メコン経済圏」を探求していく。

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