第42回バンコク国際モーターショー2021
2021年4月1日
レポート作成:福田 淳 (ARK)
東南アジア最大級の「第42回バンコク国際モーターショー2021」が開幕したので状況をレポートする。
はじめに。
2021年3月24日(水)~4月4日(日)の期間、バンコク近郊のIMPACT展示場で開催。
昨年は新型コロナ感染症の影響でタイ国内に非常事態宣言が発布され延期したが、今年(2021年)は予定通りの実施となった。
2021年のバンコクモーターショーのコンセプトはメッセージが込められた“Shaping the next chapter“で、コロナに打勝ち「我々の生活や社会の新しい次章を作る」というような意味と受け取った。
タイはいつもコマーシャルでも、なかなかセンスの良いメッセージを発信すると思う。
(筆者撮影:2021年4月 第42回バンコク国際モーターショーゲート)
今年も会場では新型コロナ感染防止の対策がされていた。
(筆者撮影:2021年4月 入場時にサーモカメラによる検温)
新型コロナ感染症対策をして開催で、昨年同様にモーターショーを彩るコンパニオンもフェイスシールドを装着しての対応は完璧。
(筆者撮影:2021年4月 いすゞ自動車コンパニオン)
(筆者撮影:2021年4月 Mazdaコンパニオン)
(筆者撮影:2021年4月 YAMAHAコンパニオン)
(筆者撮影:2021年4月)
世界の自動車ブランドが2021年バンコクに集結。
イベントには、欧米メーカーとしてBMW、MINI、ボルボ、マセラッティー、アストンマーチン、アウディー、ポルシェ、フォード、ランドローバーなど、日系以外のアジア勢では中国のMG(モーリス・ガレージ:Morris Garages)、長城汽車、韓国のHYUNDAI、KIAなどが出展。
今回のモーターショーで長城汽車では中国製の小型EV車「ORA」を発表、FOTON福田汽車のEVバスと小型トラックの出展もあり、中国企業勢のタイ市場への参入の熱意を感じた。
日本勢はトヨタ自動車の高級車「レクサス」のEV車を出展。
その中でもダントツにEVシフトをアピールしていたのは、北欧スウェーデンのボルボ(VOLVO)であった。
(筆者撮影:2021年4月 「レクサス」UX300e EV車)
(筆者撮影:2021年4月 FOTON福田汽車のEVバス)
(筆者撮影:2021年4月 VOLVO展示ブース)
(筆者撮影:2021年4月 V60 EV車 )
(筆者撮影:2021年4月 VOLVO XC60 EV車 )
(筆者撮影:2021年4月VOLVO XC60 EV車販売価格3,490,000バーツ(約1,240万円))
そこそこのお値段。
(筆者撮影:2021年4月 VOLVO 展示ブース)
(筆者撮影:2021年4月 VOLVO 展示ブース)
タイでは2030年をターゲットにEV化を加速する。
タイでは2030年を目標にEVシフト(電動車)を置いている。具体的には自動車生産に占めるEV車を現在の30%の約75万台としている。
環境には良いことかもしれないが、国内のインフラは追いつくのか現状、日本国内でも本格的にはEV化へは動き出せていないのが現実である。
(筆者撮影:2021年4月 モーターショー展示会駐車場のチャージステーション)
「まだ2台分設置がなかった」
EV化へのインフラ環境の問題点
日本同様、タイ国内でも特にバンコクでは狭小な土地にガソリンスタンドがあり、次代を意識しているのかガソリンスタンド事業を閉鎖して、そのまま廃業なのか?放置している光景が、ここ3年くらいよくみる光景。
そのガソリンスタンドの地下には、貯蔵できるタンクが埋められている。
このタンクの改修には費用もかかり、EVシフトにはこのような問題もあり、インフラ環境をこの10年以内に環境整備できるのかが疑問である。
その他、高速充電など問題があり、その点では中国や世界のベンチャー企業の活躍の場がありそうだ。
まずは東南アジアは二輪からの導入が現実的ではないか?
この分野はこれからもタイを含めた東南アジア域内をウオッチしていこうと思う。
番外編(おまけ)
(筆者撮影:2021年4月 モーターショーに”つぼ八”の出展もあった)
(続く)
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